日本人は、少なくとも、中学と高校の合計6年間にわたって英語を勉強します。今、この文章をお読みになっている皆さんも、中学と高校で、英語の授業を受けられたかと思います。将来、社会人になって、ネイティブスピーカーを相手に英語で会話をする機会があるとしても、ないとしても。しかし、中学の英語の授業で習った英文法はある程度覚えていても、高校の場合はほとんど覚えていないのではないでしょうか。因みに、私は、中学、高校、そして、短大で英語を勉強しましたが、学生生活を卒業してかなり経過した今、「ああ、本当に英会話に必要な文法を勉強したなあ」と感じるのは、中学だけです。もちろん、高校や短大で学んだことも、英会話を実践する際にある程度役に立っています。しかし、自分が話す英語をよく考えてみると、高校や短大で習ったような複雑なフレーズを使う機会は滅多にありません。昔、私が中学卒業を間近に控えた頃、学校の英語の先生が「皆さんは高校でも引き続き英文法の勉強をする訳ですが、高校で新しく学ぶ英文法はほとんどありません。皆さんは、中学生活の3年間で、英文法のほとんどを習得したことになるんですよ。」と仰っていたのを覚えていますが、「本当にその通りになった」と、毎日実感しています。高校の英語の授業で挫折感を味わう方は少なくないかと思いますが、決して落ち込む必要はありません。中学の英語の教科書を復習するだけで、英会話が十分できるようになるので、大丈夫ですよ。英会話ができるようになりたいと思ったら、中学の英語の教科書を久しぶりに開いてみましょう。